縄張り意識が強いのは、オスです。
一夫多妻制ですので、他のオスの侵入をひどく嫌い、激しく抵抗します。
その理由としては、うさぎは、食物連鎖の最底辺です。
常に捕食者に狙われている立場です。
なので、少しでも自分の子孫を多く残そうと、一夫多妻制の縄張りに進化してきました。
では、具体的にどのような縄張り意識なのか、食物連鎖最底辺の生き残り方を、具体的にみていきましょう。
また、今ペットとして、うさぎを飼っていて、家の環境に慣れてくれなくて困っている方にも、読んでいただけると、何かダメな点が見つかるかもしれません。
縄張り意識が強いオスの特徴
うさぎの中で特に縄張り意識が強いのは、オスです。
うさぎの縄張り内は、一夫多妻制になっています。
そして、一つ一つの縄張りには、序列が存在します。
同じ縄張り内に、オスが複数いる場合は、ボスの座を争い、敗者は群れを追われます。
敗者のオスは、自分のハーレムを築くべく、他の場所で奮闘します。
ただ、一夫多妻制と言われていますが、大規模な縄張りになると、序列第2位、第3位のオスも存在する場合があります。
すごい縦社会です、、、
そんな縄張り意識が強いオスですが、ハーレムのメス達は、ほとんどが血縁関係であることが多いため、争うことなく序列がほぼ決まっているらしいです。
縄張り範囲
うさぎの縄張り範囲は、驚愕の広さです。
メスは1匹につき、自身の寝床や産室を中心に、半径数メートルのテリトリーを持っています。
一方、オスは全ての自分の縄張り内にいる、メスのテリトリーに、自身のテリトリーを足したもの全てが縄張りです。
その広さは、半径数十メートルにも及びます。
巣穴の外の餌場も含めると、東京ドーム半個くらいの大きさになります。
大規模な群れになると、東京ドーム一個分ほどの広大な縄張りになるそうです。
季節によって縄張り意識が変化する
普段の縄張り内のウサギたちの関係は、つかず離れずの距離感です。
が、
冬になると、気の合う仲間で1つの寝床に集まり、くっつき合って暖を取ります。
そして春(繁殖期)になると、縄張り意識が強くなり、たとえ気の合う仲間であっても、再びつかず離れずの距離感に戻ります。
野生うさぎと飼いうさぎの違い
野生うさぎ(アナウサギ)
野生のうさぎは縄張りを持ち、他のオスうさぎが、自分の縄張りに入ると、激しく抵抗し追い払います。
1匹のオスをボスに据え、一夫多妻の縄張りを持ちます。
およそ2〜10匹程度での縄張りを持ちます。
群れの数に差がある理由は、食物連鎖の最底辺のためです。常に数は増減しています。
餌が豊富だったり、天敵が少なかったりすると、大規模な群れになります。
その逆であれば、小規模な群れになります。
飼いうさぎ(カイウサギ)
飼いうさぎの場合は、主にゲージ内で飼われることが多と思いますが、
飼いうさぎも、野生うさぎ同様、縄張り意識が強いです。
ゲージ内にオス2匹を飼ってしまうと、両者が縄張りを主張し、お互いを傷つけ合い、どちらかが息絶えるまでお互いを追い払おうとします。
そのため、同じゲージ内にオス2匹を飼う事は、辞めた方がよいです。
また、オスうさぎの場合、発情期に入ると、気が荒くなり、オシッコをあちらこちらにしたり、糞をあちこちにばらまいたりします。
これらは、縄張り主張の行動です。
去勢手術を行うと、このような行動はなくなります。
縄張り意識の強い生きものですから、自由に際限なく空間を与えると、その安全確認に時間を費やし、神経質な生活となってしまう傾向があります。
また、うさぎの飼い主の方向けに、困っていることや改善したいことがあれば、下記から、プロとマッチングできるサービスもありますので、是非ご活用ください。
まとめ
うさぎの縄張りについて解説しました。
一見静かで、気性も穏やかな生き物かと思いきや、オス達は自分の縄張り(ハーレム)を築くべく、日々縄張り争いをしています。
特に食物連鎖の最底辺ですから、過酷な環境で生きていますので、縄張り意識に関してもかなり神経質な動物です。
そのため、少しでも自分の子孫を多く残そうと、一夫多妻制の縄張りに進化していったのだと考えられます。
一方、人間は、食物連鎖の頂点付近の立ち位置ですが、そうなると人間同士での争いが増えたりしていますね。
うさぎみたく、子孫を残すことよりも、権力や勢力範囲を大きくするという方向に舵を切る人も増えているような気がします。他の種に襲われることがほぼないから。
食物連鎖の場所によって、縄張り意識の方向性も少しずつ違ってくるのです。
うさぎみたく、一夫多妻制の縄張りをもつウグイスの縄張り意識について、下記記事でご紹介していますので、併せて読んでい頂けると幸いです。
コメント