縄張り意識が特に強い動物紹介

生物

今回は、動物界の中でも特に縄張り意識が強い動物をピックアップしました。

結論、どんな動物にも、自分の子孫を残すためや、異性争いから縄張り意識があります。

一見、縄張り意識が低そうな動物でも、一度自分の縄張りに入ってしまった動物に対しては、容赦なく攻撃する動物もたくさん存在します。

自然界で遭遇してしまった時に、参考になればなによりです(笑)

かば

カバは縄張り意識が強い動物です。

自分の縄張りに侵入してきた動物であれば、

同種のカバはもちろんのこと、ワニ、ライオンのような肉食獣が相手でも攻撃を仕掛け、時には噛み殺すこともあります。

大きな個体になると体重は3トンを超え、時速30キロメートルで走ることができる俊足です。

普段は水辺で暮らしていますが、陸にも上がって縄張りに近づいたものを追いかけることもあるため、

カバの生息地に出向くことがあれば、知らぬ間に縄張りに侵入してしまい、

目の前からカバが襲ってくることもありますので、十分な注意が必要です。

カモノハシ

カモノハシは、哺乳類でありながら、卵を産むという大変ユニークな動物です。

卵から孵化した赤ちゃんを、母乳で育てます。

縄張り意識が強いのは、カモノハシのオスです。

カモノハシのオスは縄張りを持っており、その縄張りの中に何匹かメスがいます。

オスはそれぞれのメスの巣に定期的に訪れ、他のオスに、自分のメスを取られないようパトロールをしています。

もし他のオスがメスを求めて自分の縄張りに来た場合は、毒を使って攻撃をします。

その毒はどこからでてくるかというと、

足の付け根に毒爪を隠し持っています。

その爪を使って相手のオスに攻撃をします。

毒の強さは、犬一匹程度は簡単に殺せるレベルです。

こちらの記事でも詳しく解説しています。

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ディンゴ

ディンゴは、オーストラリアにいる野犬のイメージが強いですが、

もともとは、東南アジアにいたものが、人間の手によってオーストラリアに連れてこられました。

3~12頭になる群れを作って行動しており、各々の縄張りを持ちます。

群れには、メンバー内の威嚇や攻撃によって決められたオス・メス別々の階級があり、通常は最上位のペアのみが繁殖を行う。

※保護の一環として、人間から餌を支給されている群れでは、下位の個体も繁殖していることが確認されています。

ディンゴはもともと人間の傍でくらしていましたが、人間の基を離れ野生化するととても獰猛になりました。

ですので、彼らの縄張りに入ってしまった家畜や人間は殺されてしまいます。

見た目は犬。性格は、狼と言われていますので、うっかり彼らの縄張り内に侵入しないよう注意が必要です。

チンパンジー

野生のチンパンジーは縄張り意識が強く、凶暴です。

自分の遺伝子を残そうと、時には、同種を殺害したり、共食いしたりするチンパンジーがいるほどです。

古代から現代にいたるまで、現代のチンパンジーの方が、縄張り意識が強くなっている傾向があるそうです。

その原因は、人間です。

森林伐採や開拓によってチンパンジーの縄張り(住処)が壊されてしまい、縄張り意識が強くなり、人間へも危害を加えるケースがあります。

また、チンパンジーの中には、「復讐」に似たものが存在していると考えられており、現代の人間による森林伐採や開拓で、チンパンジーは人間に対し、攻撃意識、縄張り意識が強まっているという研究結果も出ています。

チンパンジーの代表的な事件として、志村動物園のバラエティ番組で有名になったパンくんです。

パンくんが出演する「みやざわ劇場」の公演終了後、舞台袖にいた女性研修員に噛みつきました。

襲った原因は定かではありませんが、パンくん自身の雄への優位性を示そうと攻撃した可能性があるそうです。

もともとの縄張り意識が強いための行動かもしれませんね。

白鳥

美しく優雅な白鳥たちも、実は、縄張り意識が強い種です。

特に、繁殖期には凶暴化します。

飛び蹴り・噛みつき・追いかけまわし・押さえつけて羽で横打等、凶暴化します。

人間が必要以上に近づくと攻撃されたりもします。

子育て中はとても警戒心が強いため、むやみに巣に近づくと容赦なく襲いかかり噛みついてきます。

繁殖期でなくても、縄張り意識が強いため、自分たちの群れやえさ場に近づいてきた他の鳥に対しても攻撃的になります。

日本に飛来する際は、繁殖期ではありませんが、容易に近づくと攻撃される危険があります。

優雅で温厚な生き物に見えますが、怪我をしないためにも決して近づかないようにしましょう。

人間

現代の人間は、文明の発達とともに、教育によって平和な理念が教え込まれ、争いを招く危険な本能を抑制する傾向があります。

が、かつては部族同士や、つい最近まで国家間での争いが絶えない時代もありましたよね。

また、部族同士で殺し合ったり、相手の部族を捕えて食べてしまったり、ということも、地域によっては珍しくなかったといいます。

動物界でも縄張り意識は、強い方なのかもしれません。

縄張りを守っていくために、仲間意識をもち、仲間と認識した者には敵意がなくなります。

一方、いったん敵と認識した者には憎しみが沸き、仲間と共同して排除しようとします。

過去の戦争の多くも、この意識が根本にあります。

団体のスポーツも同じ傾向があります。

仲間で協力して戦うと、心の底から勇気がわき、相手をなんとか倒そうと闘志がかきたてられ、勝利したら仲間と抱き合って喜びますよね。

この根本にも縄張り意識があるのは間違いないと思います。

まとめ

以上、縄張り意識が強い動物をご紹介しました。

縄張り意識について調べていくと、縄張り意識が強いほとんどの動物で、メスの奪い合いや、自分の子孫を残そうという思いから、縄張り意識が発動しているケースがほとんどですね。

生物的には生き残っていくための行動として、当たり前なのかもしれませんが、人間のように、学習させることで、本能を抑制することもできます。

もしかすると、近い将来、人間以外の動物で、縄張り意識が強すぎてしまい、人間に危害を加えるケースが多発すれば、学習させ人間のように本能を抑制させることもできるかもしれませんね。

また、縄張り意識について、詳しく解説している記事もありますので、是非ご覧ください。

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