クマバチ(クマンバチ)の縄張り意識を解説。ホバリングしている意味とは?

生物

特徴は約2cm以上とミツバチより大きな体長と、ふっくらでまん丸とした胴体です。

沖縄を除く日本全土に生息し、市街地や郊外、低山地など低い場所を選んで巣を作ります。

大きなハチですので、見かけると恐怖を感じることもあります。

ですが、実は、おとなしい性格で人を襲うことは滅多にないと言われています。

ただ、繁殖期(春頃)に入ると、縄張り意識が発動し、外敵に対して攻撃をしてくる場合もあります。

この記事を読み終わるころには、クマバチの縄張りについてしっかり学べているほか、ホバリングの意味もばっちり理解できちゃいます。

最後まで読んでいただけますと幸いです。

縄張り範囲

クマバチの縄張り範囲は、左右に各5m前後、上下には3m前後の範囲内です。

ただ、縄張り意識が発動するのは、繁殖期(春頃)のみです。

春頃になると、自分の周りをブンブンと飛び回って、逃げると後を追ってくることもありますよね。

ホバリングしてるクマバチは、脅威?

ホバリングしているクマバチは、オスです。

特徴的なのは、空を飛んでいるときに、ヘリコプターみたく、空中を飛行しながら1カ所にとどまっていることがあります。ホバリングというやつです。

実はこの行動は、「威嚇」ではありません。

ただメスを待っているだけです(笑)

繁殖を目的とした行動で、交尾に向けてメスを待つために、春頃の繁殖期になると地上2mほどの低空でホバリングするのです。

※スズメバチやアシナガバチのホバリングは「威嚇」していますので、近寄らないようにしましょう。

ホバリング中に近寄ってくる理由は?縄張りが関係していた?

クマバチのホバリング中に、近づくとしつこく追跡する習性があります。

強い羽音を出しながら飛ぶため、クマバチに付きまとわれて怖い思いをした経験がある人もいるでしょう。

実はこの行動、「メスかどうか」を確認しているのです。

クマバチ自身の縄張りに入ってきた者、接近する者すべてを追跡して、「メスかどうか」を確認しています。かわいい( ^ω^)・・・

試しに、2センチくらいの黒い小石を、ホバリングしているクマバチの近くに投げてみると、メスかどうかを確認するために、小石を追跡したりします(笑) ※真似しないでください orz

また、クマバチのオスは針を持っていないので、刺される心配はありません。

ホバリングしているクマバチに出会っても、心配はいらないと言えます。

クマバチがしつこく寄ってくるようなこともありますが、怖がらずにそっとして、クマバチのメスではないことを主張しましょう(笑) ※主張方法は分かりません。すみません orz

針を持つのは、メスのみ

針をもつのはメスのクマバチのみです。

前述したとおりクマバチは温厚な性格ですが、繁殖や巣作りを行う春〜秋の時期は警戒心が高まるため、見つけてもむやみに刺激を与えずそっとしておいてください。

縄張り範囲と言われる、左右に各5m前後、上下には3m前後の範囲内には、近づかない方が無難です。

クマバチの一生

クマバチの寿命は、1年です。

4月~5月

クマバチは繁殖期に入り、縄張り意識が一番高くなる時期です。

冬眠から目覚めたクマバチが交尾します。

オスはホバリングしてメスを待ちます。

5月~7月

交尾を終えたメスは、一人で巣作りを始めて、子育てを始めます。

この期間は、メスの縄張り意識が強くなり、不用意に近づくと刺されます。

縄張り範囲は、左右に各5m前後、上下には3m前後の範囲ほどです。

7月~10月

新しい成虫が孵化します。

しばらくは、親から餌を貰って成長します。

10月~3月

子育てが終わり、孵化した成虫は、冬眠します。

春に備えます。

親のクマバチは役目を終え息絶えます。

クマバチの社会性

「ハチ」というと、女王蜂と、働き蜂がいるイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、クマバチはそのような社会性をもつハチではありません。

基本的には単独行動で、巣の中で「親子」としての関わりがあるのみです。

他の蜂との関わりはめったになく、巣の中で親子関係を持つ以外は単独で行動する習性があります。

まとめ

以上、クマバチの縄張りについて解説しました。

一見、ハチの中でもトップクラスの貫禄と大きさがあり、怖いイメージがありますが、繁殖期や子育て期間中を除けば、温厚な性格の持ち主です。

一番気をつけないといけないのでは、巣作り中のメスです。

唯一毒針をもっていますし、巣作り中は、縄張り意識もかなり強いので、注意しましょう。

その他の生物についての縄張り意識についても、解説していますので、併せて読んでいただけると幸いです。

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